エスノグラフィとデザインの思考

 

 

今回は伊賀聡一郎氏の「エスノグラフィとデザインの思考」という公演を拝聴させていただいた。伊賀総一郎氏はPARCでシニアリサーチャーとして活躍されている。

 

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<学んだこと>

 

私は今回の授業で、まずエスノグラフィそのものについて学んだ。

 

今まで、エスノグラフィという言葉は耳にしたことはあるが、その明確な意味についてまではよく理解していなかった。

 

しかし伊賀氏の話を受け、エスノグラフィは単純に見えているものをそのまま見るのではなく、その人にとってどう見えているかをその人の視点で世界を見ることだ、ということを理解した。

 

またそれだけではなく、エスノグラフィに関連した数々の名言も知ることができた。

 

名言を紹介していただいたことにより、単にエスノグラフィに関して言葉で説明されるよりも、より深い理解に繋がったと感じた。

 

特に、

 

"人の欲するものを人が予期せぬ形で"

 

という言葉が印象的であった。

 

そして、さらに学んだことは日本の企業に関してである。現在の日本企業の課題を知ることとなった。

 

現在は、第一世代と呼ばれる人たちが築き上げた幹が使えなくなってしまった。

 

そのため、第三世代と呼ばれる私たちは、何か新しい幹になるものを作りつつ、従来の会社の強みを活かしながらものづくりを行っていかなくてはならない、といったとても難関な課題が課せられているらしい。

 

今回この話を聴いて、私も就職した際には、この課題について考えていかなくてはならないのだと意識した。

 

<考えたこと>

 

今回の授業で伊賀氏は、

 

「あなたにとってこれからのデザインとは?」

 

という問いを私たちに投げかけていた。

 

そう言われてみると、

今まで自分にとってのデザインについて、

 

さらに"これからの"デザインについて深く意識をしたことはなかったので、この問いがとても難しく思った。

 

私は学部生のとき、心理学を先行していた。

そのため、デザインに関しての知識やそういった考え方といった点にまだまだ未熟さを痛感している。

 

しかしそんな自分なりに、

「あなたにとってのこれからのデザインとは?」

の問いを考えた結果、こんな結論が出た。

 

現在の私にとってのこれからのデザインは、

 

「デザインによって人が幸せを感じられる体験を提供してあげられること」

 

だと思えた。

 

幸せ、というのは大げさなものばかりを含むのではなく、本当に些細なことでもいい。

 

"ちょっと楽しいかも"

"なんだか嬉しい気持ちになった"

 

そんな感情をデザインで喚起させることができればいいな、と願っている。