ブランドとデザインの思考

今回はインサイトフォース(株)の代表である山口義宏氏からお話を伺った。

 

 

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●学んだこと

 

今回の講義で私は、

“ブランド”

の影響力を学んだ。

 

私たちは、会社名やロゴマークを見ただけで、

その会社のイメージが思い浮かぶことがある。

(例えば、ソフトバンクといえば白い犬を思い浮かべるといったような)

 

私は今までこのことに対して何も特別に思っていなかった。

 

しかし、山口氏の話を聞いてそれは会社の“ブランド”に“一貫性”がある証拠だ、

ということを知った。

 

ブランドというものは、一貫性のある体験の蓄積で創られるという。

つまり、ブランドをつくる際には、記号も価値も一貫性がなければ

ブランドとして記憶されないということを知っておかなくてはならない。

 

ということは、

「〇〇(会社名・ブランド名)といえば、△△△」

と言えたりイメージできたりできる“ブランド”は、

 

きちんと消費者に知覚価値を与えてられている“ブランド”

ということを今回の講義で学んだ。

 

そして、そのようなブランドを作り上げるためのデザインをする上で大事なことは、

 

「デザインはブランドの価値を知覚させるためのもの」

 

であるため、知覚価値を体現していなければならない

ということを意識することである、ということも新しい学びになった。

 

●考えたこと

 

ブランドの一貫性を生むために大事なポイントを講義内で学ぶことができた。

 

その学びの中で、

「生活者目線で魅力のある知識は正しい事実とは限らない」

という言葉が強く印象に残った。

 

例えば、テレビはパネルが良ければ画質も良くなると私たちは考えがちであるため、

パネルの質の良さを謳っているブランドが優れている商品を取り扱っているもの

だと思ってしまう。

 

しかし、正しい事実としては、画質の良さを左右するのはパネルではなく、

回路設計技術らしい。

 

こういったように、私たちは真実とは限らないことを魅力として認識し、

本当に優れた商品を選べていないことがある。

 

この話を聞いて私は、自分も一消費者として、

何が優れているとその商品の質がいいと判断できるのかを

しっかり知識として取り入れていきたいと考えた。

 

その反面、ブランドの影響力というものは本当に大きく、

上手くブランドを創り上げることができれば、

 

消費者にとってそれが事実とは限らなくても魅力を感じさせることが

できるのだと感じた。